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木造仁王像

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所在地
大分県豊後高田市田染真木1796 真木大堂旧本堂内
駐車場
30台程度/大型バス可
拝観料
300円(真木大堂敷地内共通)

 本堂に安置される木造仁王像。本来は仁王門にあったと考えられていますが、武士による寺領の押領によって早い時期に大堂内へ移動したと見られる阿形像(平安・鎌倉過渡期の作/県指定有形文化財)と、長い歴史の中で失われてしまった吽形像を江戸時代後期に再興したものの2躯が並び祀られています。阿形像については県内最古級の仁王像で、収蔵庫の9躯と遜色の無い優れた像容を見せます。阿形像の大きく振り上げた左腕は一木から形成されるなど、九州の仏像に特徴づけられる樟材ならではの技法も見られます。吽形像もやや稚拙ながら、阿形像の規模・つくりを真似ており、当時の国東半島の木彫技術を測る指標として貴重です。

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