「新指定の文化財めぐり」で田染地区も巡りました!
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豊後高田市教育委員会文化財室は、年に数回、「郷土の文化探訪バスツアー」を開催しています。
市内の様々な文化財を市民の方々にも知っていただくために、毎回テーマを変え、文化財室職員の解説付きで行っています。
今回は、10月19日(土)に「新指定の文化財めぐり」をテーマとして、平成30年から令和元年の間に市指定や県指定を受けたものを中心に組み込んだコースで巡りました。
田染地区の文化財「城山薬師堂四面石仏」「内野観音堂木彫仏群」へ!
午前は高田地区の「妙壽寺」、香々地地区の「早田国東塔」「中山仙境(夷谷)」を巡った後、農家レストラン「蔵人」で昼食を堪能しました。
参加者の皆さんからは「楽しくて美味しかった」との声が多く、大変ご満足いただけたようでした。
午後からは田染地区コースとして、真木地区の「城山薬師堂四面石仏」「城山国東塔」、小田原の「木造聖観音菩薩立像」「内野観音堂木彫仏群」を巡りました。
山道の先にある「城山薬師堂四面石仏」(県指定:H31.3.12指定)は、巨大な岩石の四面に阿弥陀如来など10躯の像が彫りこまれています。これらは各像で造られた年代に差異があることがわかっており、前面を始点に数十年かけて後面まで範囲を広げたと推定されています。
「城山国東塔」(県指定:S54.5.15指定)は市内でも特に美しいとされている国東塔の1つで、照屋根の笠が美しく、台座が八角柱で作られているのが特徴です。
小田原の内野観音堂には「木造聖観音菩薩立像」と「内野観音堂木彫仏群」が祀られています。
「木造聖観音菩薩立像」(県指定:S44.3.22指定)は内野観音堂の本尊で、元々は西叡山高山寺に安置されていたと伝わっています。両腕や両足先の欠失、顔面や下半身前面にかけて焼痕が見られるなど朽損が著しいですが、内割りを全く施さない完全な一木造成像です。
「内野観音堂木彫仏群」(市指定:R1.9.25指定)は5躯の木彫仏からなり、いずれも内刳を施さない一木造の仏像です。経年による朽損が目立ちますが、大分県の仏教美術史及び彫刻史を考える上で重要な資料であるとして9月25日に市指定文化財に指定されたばかりです。
全コースでの行程詳細は市ホームページで紹介しています。下記のリンク先からご覧ください。
豊後高田市ホームページ(外部リンク)
【 《郷土の文化財探訪バスツアー》第11弾!「新指定の文化財めぐり」を開催しました! 】