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夕日岩屋から望む夕陽の輝き

掲載日2020年06月19日

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 田染荘小崎と間戸地区の間を屏風のように仕切る「間戸ン岩」に登ると、田染荘小崎の水田を見下ろすことができ、四季折々の風景を楽しむことができます。また、重要文化的景観「田染荘小崎の農村景観」における農業・居住・山林・水資源を人々が脈々と受け継いできた様子であったり、世界農業遺産(GIAHS)における循環型の水利システムのあり方を知ったりするのにとても良い視点場になっています。

 間戸ン岩の中でも特に眺望に優れているのは、夕日岩屋とコンピラ。この2箇所からは、古くから人々が田染荘小崎を見下ろしてきました。
 

夕日岩屋(夕日観音)

 南北朝時代にはその名が見える「夕日岩屋」。その由来は岩屋から夕日が良く見えることからと考えられています(夕日岩屋の裏側には、同じく朝日岩屋があります)。
 夕日岩屋で美しい夕日が観賞できる季節の1つに、梅雨の6月があります。天候が良い日を吟味する必要があるのですが、稲が育つ前の水田に反射する夕日は、一年に数度しか見られない特別な絶景です。
 峯入りの道を往く行者たちも、この風景を見ながら修行に励んだのでしょうか。

「夕日岩屋」について(内部リンク)

コンピラ(金比羅様)

 夕日岩屋よりも下段にある水田側に突き出た露頭、通称:コンピラも優れた夕日観賞スポットです。金比羅様の祠があるためコンピラと呼ばれます。金比羅様というと海上交通の神様のイメージですが、国東半島では視界が開けた山にも設けられ、大風除けなどを祈っていたとされています。
 夕日岩屋と比べると視点が低いため水田面が小さくなりますが、地形が突き出ている分、左右に視界が開けており、パノラマ感が増します。
 

コンピラ、夕日岩屋へ行くには

 麓から遊歩道を歩けば、コンピラまでは約7~8分、夕日岩屋までは約15分で向かうことができます。