【お知らせ】延寿寺土塁状遺構の修理工事の実施について
掲載日2020年08月31日
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田染荘小崎の農村景観の重要な構成要素「延寿寺土塁状遺構」の一部について、石垣を積み直し、内部の土塁を保護するための工事を実施します。
延寿寺土塁状遺構について
田染小崎に所在する浄土真宗の寺院「延寿寺」は、かつて田染荘の荘官・田染氏が住む屋敷があった場所です。
田染氏は中世後期には武人的性格を持ち、周辺の武士等に対抗するために屋敷の周囲に、土塁・堀を張り巡らせました。この頃の土塁・堀の跡と見られる遺構が現在にも残っています。
荘官の屋敷跡の地割が、このように目に見える形で明確に残されている場所は、日本中探してもほとんどありません。
近年、土塁状遺構を保護していた石垣に大きなはらみが生じており、崩落する危険性があります。今回は土塁状遺構を安全・良好な状態で未来に継承するために、石垣の積み直し及び環境整備を実施するものです。
「延寿寺」について(内部リンク)
交通規制について
工程の内、石垣の解体、樹木の伐採、石垣の積み直しにかかる作業を実施する際、付近の道路を通行止めにいたします(9月2日~11月30日の内、30日程度)。
近くの交差点には予告看板を設置いたしますが、迂回路により延寿寺に参拝することは可能です。
住民の皆様、観光客の皆様には、ご迷惑をおかけしますが、田染荘の重要な文化財の保存のため、ご理解のほどを何卒よろしくお願いいたします。